おっぱいトラブルとの出会い
2020年5月、世間ではコロナショックで大賑わいの中、臨月のわたくしはうめき声をあげていました。
「恥骨痛」
妊娠も後期に入ると女性はホルモンの作用で全身が緩み、その影響で一部の女性は恥骨痛に苦しみます。
私の恥骨痛の痛みは普通にはあるけずにうめき声をあげるレベルで。
元々腰痛持ちの私は前も後ろも痛くて毎日泣きそうだった。
妊娠8か月を過ぎた頃から「臨月に入ってオッケーが出たら早く生まれてきてください。育児は育児で大変だろうけど、この激痛の日々が終わるだけマシだと思うんです」と、毎日お腹の子に懇願していました。
……甘かったよね。
お腹の子はとても素直で、臨月初回の健診の翌日、予定日より一週間早く生まれてきてくれました。
私のお世話になった産婦人科ではカンガルーケアを実践していたので、産後一時間以内に授乳開始しました。
助産師さんがわたしのおっぱいに我が子をすいつかせるのを緊張しながら見ていましたが、我が子は数秒チュクチュクすると眠りにつき、その後5時間は起こしても全く起きない子でした。
助産師さんの協力でなんとか起こして授乳開始するも、寝ぼけてほとんど飲まずにまた寝てしまい、産後一日目はほとんど授乳できませんでした。
2日目…初日とは打って変わってきっちり三時間後に空腹で泣き叫ぶ我が子。
慌てて授乳しようと乳首を吸わせた瞬間激痛が。
赤ちゃんの吸引力をなめてたよね。
あとで助産師さんに「やり方教えるから授乳の時は声かけてね~」と言われたけど、言われるのが遅すぎた。
2日目にして私の乳首は真っ赤に腫れあがり、パジャマがすれると痛みで涙目になってしまうので上だけ裸族でした。
3日目…
助産師さんの指導を受け始めるもやはり手遅れで、どんなやり方でも激痛。
乳首半分取れたんじゃねぇか?と軽くティッシュを当ててみると鮮血が。
この時点で焦って乳首の保護器や保湿クリームをネットで買いあさり始めました。
夜にはおっぱいがぱんぱんに腫れあがり、熱をもって痛みでずっと半泣き。
助産師さんに泣きつくと、最初は仕方がないと言われて絶望。
後で聞くと、言えば鎮痛剤出してもらえたらしい。
入院中(知らんがな。教えてくれな分かるかい)と心の中で何度も突っ込むことが何度もあったのですが、これは退院後もず~~~っと続きました。
産院選びって大事だよ。
そうやってほとんど何も教えてもらえず、授乳=激痛という方程式が完成して退院することになりました。
この方程式は産後4か月近く経った現在も見事に変わらず、私のおっぱいトラブルはこじらせ続けていくことになりました。